習い事やめる?つづける?

コラム

子どもの習い事、楽しく通っているうちはいいけれど、必ず親に訪れる「やめさせようかな?」という葛藤。我が家で経験した、「習い事やめる?つづける?」問題で、気が付いた親の大事な役割について綴ります。

「ピアノはやめたくない!」泣きわめくのに練習しない娘

我が家の娘はピアノを習っているのですが、「練習しないならやめさせるよ!」と何度言ったことか…。そのたびに泣きながら「やめたくない。ちゃんと練習するから。」という娘。でもなかなか練習が続かないんです。そんな娘のことをよーく観察してみると、練習をしないのには彼女なりの理由がありました。

それは、楽譜が一人でちゃんと読めていなかった!致命的です(涙)

ついでに指番号の大切さがわかってないから指がテキトーでした(笑)

先生に教えてもらっているときは、先生の見本を見ながら真似をしていたのか、超初級のテキストの時は何とかなっていました。でもだんだん難しくなってくると、家で練習するにも自分でちゃんと楽譜が読めないと進めない!指番号も適当で、曲としては弾けても合格できない!

「先生、もっと厳しく指導してくれないかなあ。もうピアノやめさせようかなあ。」そう思った時、「はっ!!」と気が付きました。

これって、英語教室でも同じだ!!

私は普段、英語教室で幼児から中学生までの子どもたちに英語を教えています。先生としてレッスンで英語を教えていると、毎年”あるある”の、保護者からの悲痛な相談。

「先生、うちの子、習ったこと全然覚えてないんです!」

英語教室で学んだことを身につける方法

「レッスンで習ったことをどんどん忘れているから、教室で忘れないように復習してほしい。」こんな風に今まで何回相談されたことか。

そうおっしゃるお母さまの気持ち、よくわかります。せっかく習ってるんだから、ちゃんと身について欲しい…。当然です。

そしてそれは先生の願いでもあるんです。

だからこそ普段から、レッスンの中でも工夫して習ったフレーズを使う場面を設定したりして、出来るだけ使うことを意識しています。

でも、レッスンの時間は限られているから、習ったことだけを忘れないようにレッスンで取り上げていたら、新しいことを学ぶ時間がなくなってしまいます。

英語を習得するには2200時間必要と言われています。

英語教室で50分レッスンを月に4回受けているとします。レッスンでしか英語に触れていないとしたら、英語習得になんと55年もかかります!

この年数をどれだけ縮めることが出来るかは、家庭学習にかかっています。

勉強しなさい!!と言うその前に

家庭学習が大事、と聞くと「ちゃんと勉強させなきゃ!」と思いますよね。

でも、初めから、一人で勉強出来る子なんていません。大切なのは、家庭学習の習慣の土台をご家庭で作ってあげることなんです。

例えば、小さなお子さんなら、一緒に英語のCDを聞いて遊ぶ時間を作ったり、絵本の読み聞かせをしたり、DVDを一緒に見たりして、普段の親子の関わりの時間の中に、少しだけでいいので英語の時間を作ります。

小学生低学年なら、例えば、朝ごはんの前に英語のCDを聞くと決めてみる。一日の中に英語の時間を短くていいから取って、その時間は親から誘って一緒に英語に触れることにする等、一人で家庭学習が出来るようになるためのステップを、おうちの方がサポートしてあげることが大切です。

英語の力は、種が芽をだし、大きく育つ植物に似ています。

英語教室では英語の力の種まきをして、おうちでは伸びてきた英語の芽に水をまいてあげる。それから教室とおうち両方で肥料をあげたり、おひさまの光をたっぷりあびたりしながら、英語力を伸ばして、英語が好き!という気持ちを育んで、子どもたちは英語の芽をどんどん大きく育てていきます。

大切なのは習慣作りのサポート

一人で家庭学習が出来るようになるまでに、家庭学習の習慣の土台をお母さんやお父さんが一緒に作ってあげること。

土台が出来たら、だんだん一人で家庭学習が出来るようになってきます。

私が教えている英語教室では、子どもたちの性格や得意不得意に合わせて、おうちでの英語学習が習慣になるように、家庭での取り組み方を提案しています。子どもたちが小さい間は、お母さんお父さんの協力が欠かせません。

だから、「うちの子、全然覚えてない!」という嘆く保護者の気持ちに寄り添いながら、家庭学習の大切さと、家庭学習が習慣になるための土台作りのサポートをお願いします。

小学3年生くらいになると、だんだん一人で家庭学習が出来るようになってきますが、それでも様子を見守ってもらい、必要であればサポートしたり、困ったことがあればいつでも私に相談してもらうようにお願いしています。

小さい間は「手をかけて」、大きくなってきたら手は放して「目をかけて」。

そうやって自分で学べる力を育んでいきます。

我が家のその後

話は戻って、我が家の娘の「ピアノ教室やめる?やめない?」問題。

今、書いたように英語教室では時間をかけて自分で学習出来るように、お母さんやお父さんにおうちでのサポートをお願いしています。

これって、ピアノでも一緒だなあ。と気が付きました。

幸い、娘は今のところピアノが大好き。上手になりたい!と思っている様子。

よし。じゃあ、一人でしっかり練習出来るようになるように、今の彼女に足りていない部分をサポートしようじゃないか!!母、頑張るよ!

今は一緒に楽譜を読んで、私が弾いて見せたり、娘が弾いている横で見ていたりしながら、一人で練習出来るようになる為の準備中。

周りの子は、一人で練習しているみたい、とか聞くとちょっと焦ることもあるけれど、娘は娘のペースでいいか。

子どもが自分の好きなことを見つけていく過程を一緒に楽しもうと思っています。

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