私は普段、英語教室で子供たちに英語を教えています。対象は主に1歳児から中学生です。
小さな頃から通ってくれている生徒とは、長年のお付き合いになります。それはもちろん保護者のみなさんも。だからこそ、様々な相談を受けます。
相談自体は「全然レッスンに集中出来ていない。」や「おうちでどうやって取り組んだらいいの?」といった内容をよく聞かれるのですが、その質問の裏にあるのが【人との比較】であることが実は多いように思います。
「(〇〇ちゃんが英検4級に合格したのに、うちはまだ…)どうやったら子どもが勉強するようになりますか?」「(〇〇ちゃんのように)どうやったら英語の力が伸びますか?」
この(・・・・)の部分は、言葉にはなっていないけれど、友達と比較して、我が子に対して焦っているのが、会話の中から伝わってきます。
でも、私も二人の子を持つお母さん。比較してしまうその気持ちはよくわかります。
私も、我が子とその周りのお友達と比べてしまい、焦ったり、心配することがあります。生徒なら、その子のいいところをたくさん見つけることが出来るし、その子自身の成長を周りと比較することなく見ることが出来るのに、我が子となるとそうはいきません。
やっぱり比べてしまいますよね。
そういう時にいつも自分に言い聞かせるのが「縦軸で見よう。」ということ。
今、ここで周りと見比べているのは「横軸」です。横軸で見ると、我が子と周りの子を比較して、今を見ています。
だから、その差に注目してしまう。
そうではなくて、「縦軸で見る」。縦軸は我が子の成長の時間軸です。
1年前と比べて、どんな風に成長した?
3か月前と比べて、何か出来るようになったことはある?
縦軸で見たら、どの子も絶対成長しているし、出来るようになったことが必ずあります。
いつ、どこで知った表現だったかは、もう覚えていないのですが、先生として生徒に接する時も、お母さんとして、我が子に接する時も、私の中で大切にしている「軸」の考え方です。
そして、先生としての経験上、縦軸で見て、その成長を親や周りの大人が一緒に喜び、褒めて、次に進んでいる子ほど、その先もぐんぐん力をつけて伸びていきます。
大事なのは、その子自身が、英語を好きになること。
自分で自分の成長を感じて、自信を育むこと。
そうすれば、自分で学べるようになり、力もぐんぐん育っていきます。
だから、もし、我が子と周りの子とを比べて焦った時は、思い出して下さい。
「縦軸で見よう!」って。
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