子どもを英語教室に通わせようと思ったけれど、教室がたくさんあってどこを選んだらいいんだろう?
先生はやっぱり外国人の先生の方がいいのかな?それとも日本人?
私は英語教室で14年間講師をしています。講師をする前には、英語教授法を日本や海外の学校で学んできました。また、私自身、主に日本で英語を学習し、様々な勉強方法で英語力を磨いてきました。そんな英語指導経験と学習経験から、今回は英語教室を選ぶ時に必ず直面する、先生は外国人と日本人どっちがいいのか?ということについて、選ぶ際のポイントをお話したいと思います。
お子さんに合う教室や先生は、それぞれ違います。お子さんにあった教室選びの参考になると嬉しいです。
先生は日本人?外国人?
日本人の先生にも、外国人の先生にも、どちらも良いところがあります。どんなポイントがあるか見ていきましょう。
日本人の先生のメリット
- 日本語の発達過程や文化の背景がわかっているので、小さな子どもの表現であっても言いたいことを理解して、英語に直して話してあげることが出来る。子どもはそれを真似したりたくさん聞くことで、英語を話すための素地を育むことが出来る。
- 日本人の先生は、英語を話せるようになるために努力を重ねてきている人。日本語環境で英語を身につけるために必要な勉強方法について詳しいので、生徒の状況に合わせて家庭学習方法を提案してあげることが出来る。
- 保護者からの質問や疑問、不安にも日本語で対応できる。
- 英検やTOEICなどにも詳しいので、テスト対策についても相談できる。
これは自分が講師としてたくさんの子どもたちを指導してきて思うことでもあります。英語習得には時間がかかりますが、それを最短距離で学習出来るように指導してあげられることが強みだと思います。
日本人の先生のデメリット
- ネイティブスピーカーではないので、時に間違った表現で話すことがある。
- 先生によってレベルに差があることも。
私自身、英語で話していて「今の表現はこうしたほうが良かったな」と思うことがあります。けれど、日本人が日本語を言い間違えるのと同様、英語のネイティブスピーカーでも文法を間違えて話していることもあります。学びながらブラッシュアップしていけるので、時に間違えてしまうことは、それほど問題ではありませんし、間違えを正しながら話す先生の姿勢は子どもたちにも英語を話す勇気や自信につながっています。
外国人の先生のメリット
- ネイティブスピーカーだからこそ、英語ならではの発音やリズムを体で感じることができる。
- 自然な英語の言い回しにたくさん触れられる。
- 異文化を肌で感じやすい。
英語を学習するうえで、やはり正しい音やリズムを体感できることは大きな強みです。日本語もペラペラで日本の文化背景にも詳しく、文法的な説明も日本語で出来るネイティブスピーカーなら最強ですね。
外国人の先生のデメリット
- 英語教授法を学んだり、指導資格を取得して指導している、というわけではないこともある。
- わからないことを聞きたくても、日本語がわからない先生の場合、質問が出来ずわからないままになってしまう。
日本人が日本語を外国人に教えるのが難しいのと同様、教授法を学んでいなければネイティブスピーカーが第二言語として英語を教えるのは難しいこともあります。なんでこうなるのか?という文法的な説明が出来る先生か?ということも大切なポイントですね。
また、外国人の先生に英語を習っていて、本当は質問したいのに、それを英語に出来なくて質問できない。なんとか質問したけれど、答えが英語で理解出来なかった。ということは、私も実際に何度か相談をされたことがあります。
わからないことを、しっかり理解出来るまで聞けるというのは、英語学習で欠かせないポイントですね。
ちなみに、私自身の経験からおススメするのは、小さいうちは日本人の先生です。英語の音に関してはCDやDVD教材を使うことで、発音もしっかり身に着けることが出来ますし、分からないことに日本語で答えてあげられるのが何よりの強みです。
でも、ある程度、英語力がついて、自分で英語で質問したり、文法的な説明を英語でされても理解できるようになってきたら、外国人の先生がおススメです。
より自然な表現を身につけ、会話力に磨きをかけることで英語力がぐっと伸びます。
お子さんの性格や年齢、先生に求めるものによって、各ご家庭でベストな選択はもちろん異なります。
みなさんにとってのベストな先生に巡り合えますように!
コメント